2014お月見 十五夜十三夜十日夜とは?それぞれいつ?
秋になると空が澄んできますので、月がきれいに見られます。
中でも旧暦8月15日の「十五夜」には
多くの方が月見団子やススキなどのお供え物をし、月見を楽しみます。
しかし、月見行事には十五夜のほかに
「十三夜」や「十日夜」といったものもあります。
ここでは、これらの行事について時期や概要をまとめていきたいと思います。
十五夜のお月見、今年はいつ?
月は私たちの住む地球の周囲を公転し、白く光って見える天体です。古くから月を眺めて楽しむことは行われ
「月見」や「観月(かんげつ)」と呼ばれています。
特に、秋は空が澄んでいるため、月見にはぴったりの季節となります。
月見で最も一般的なのが旧暦8月15日の「十五夜」です。
平安時代からこの日には観月の宴が開催され
江戸時代になると収穫祭として広く親しまれるようになっていきました。
現在でも、ススキや月見団子を飾って月見を楽しむ方は多いです。

さて、ここで十五夜に関する豆知識についてご紹介していきます。
まずは、「十五夜は毎年違う日である」ということ。
「旧暦と新暦は1ヶ月違うから、十五夜は9月15日!」
と思っている方も見かけますが、これは間違いです。
旧暦は月の満ち欠けを基準に、新暦は太陽の動きを基準にするため
実際には9月中旬~10月上旬のどこかに旧暦の8月15日がやってきます。
ちなみに、今年は9月8日になります。
そして、もう1つ間違えやすい点として「十五夜は満月とは限らない」という点。
旧暦は月の満ち欠けを基準にしているため、普通なら15日が満月になるはずです。
しかし、実際には新月から満月になるまでの日数に幅があるため
最大で2日ずれる可能性があります。
栗名月・芋名月の名もある十三夜とは?十三夜のお月見はいつ?
さて、月見といえば「十五夜」を思い浮かべる方が多く月見行事も多数行われます。
しかし、ほかの日にも月見に関する行事があります。
ここでは、「十三夜」と「十日夜」についてまとめます。
まずは、十三夜についてご紹介しましょう。
十三夜とは十五夜の後にめぐってくるもので、旧暦9月13日を指します。
また、「後(のち)の月」とも呼ばれています。
十五夜に次いで美しい月だとされ、昔から大切にされてきました。
また、以前は十五夜または十三夜のどちらか一方の月見しかしないことを
「片見月」と呼び、縁起が悪いことだとされていました。
十三夜には栗や枝豆を備えることから
「栗名月」や「芋名月」とも呼ばれています。
ちなみに、今年の十三夜は10月6日となります。
十日夜とは?お月見はいつ?
続いては、十日夜(とおかんや)についてご紹介したいと思います。こちらは旧暦10月10日を指し「三の月」とも呼ばれています。
この夜に見る月が、その年の収穫の終わりを告げるとされていました。
十日夜には東日本を中心に収穫祭が行われています。
稲刈りが終わって田の神様が山に帰る日とされていたため
地方によっていろいろな行事が行われます。
餅つきをしたり、カカシにお供え物をしたりすることが多いです。
このように、十日夜は月見よりも収穫を祝う祭がメインとされています。
したがって、十五夜や十三夜のように年によって日にちが変わるのではなく
新暦の11月10日に祭を実施する地方が多いようです。
十五夜の月見は行う方が多いと思いますが
今年はぜひ十三夜や十日夜もチェックしてみてくださいね!
昔から十五夜、十三夜、十日夜の3日間とも晴れて
お月見ができると縁起が良いといいますよ。
この動画には十三夜のことが出ています。