重陽節とは?由来は?香港や中国は?

重陽の節句という言葉、なんとなく聞いたことがありますね。

桃の節句や、端午の節句に比べて、なじみが薄い気もしますが
古くからある行事菊の節句ともいい、私たちの暮らしに結びついています。

重陽の節句について紹介しますね。

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重陽の節句とはどんな日?

重陽の節句は、中国から始まったものと言われています。

重陽とは旧暦の9月9日のことです。
今の暦だと10月の中旬あたりを指します。

昔の人は、9を「陽数」(陽の数字、奇数のこと)として
の陽が重なる9月9日を「重陽」と呼びました。


重陽の節句祭 豊栄の舞
平成2010年9月4日(土)夕刻7時 山崎神社にて







今でいう10月の中旬
暑さがおさまり、天が高く澄みわたるいい季節です。

このすがすがしさと数字のよさも重なり、中国や香港では、山登りをしたり
菊を楽しんだり、「重陽ガオ」というおもちを食べて過ごします


とてもさわやかな行事ですね!


重陽節の由来 重陽は凶?

それでは重陽節の由来について中国の伝説をもとに見ていきましょう。


 紀元25~220年のころ、ふるさとを離れて武芸を習っていた桓景は
 9月9日にようやく家族のもとに戻ることが出来ました。

 そこでみな連れ立って、山の高みより「菊花酒」を飲み
 しばらくぶりのだんらんを過ごします。

 家に戻ると、家畜がみな命を落としていました。

 「主人のかわりに家畜が難を受けたのだ」

 この話が広まり、こうして重陽の時期になると
 高見より菊花酒を飲むという習慣が出来たようです。

 その後は、宮廷でも、人民の間でも
 人々は重陽節を大切に過ごすようになります。


注目すべきはこの日が「あくまでも難を逃れる」ための日だということです。
9が重なる重陽は、陽とは言えども数字が強すぎるきらいがあります。

「盛りきわまれば必ず衰える」という根底があった中国では
だんだんこの日を恐れるようになります。

また、この重陽節が過ぎると秋が深まり、風邪をひきやすくなるので
いっそう気をひきしめるようになったようです。

そのためいつの間にかこの日は「凶日」とされ
難を逃れるための工夫をしていった歴史があります。

例えば、登山。
高みに登り、頂上で大声で叫ぶ

健康ならすっと登れ、大きな声が出せます。
これで自分の健康チェックが出来るわけです。

次に、重陽ガオという餅に、五色の小旗をさして災いをよける

また家畜が難を受けないように牛小屋や馬小屋をひらいて風通しをよくするなど
さまざまな工夫をしていきました。

元々は難を逃れるための行事だったのですね!


香港の重陽の節句・日本での重陽の節句

香港でも、この日は家族で登山をしたり、また春の晴明節と同じように
祖先を供養したり、大切に過ごす日とされています。


香港ではお墓参りをします。香港の重陽の日のニュースの動画です。




香港の重陽と言えば、蒸し菓子の「馬来糕(マーラーカオ)」
日本でもスーパーで売られるている、身近なおやつですね。


marakao



これと「桂花糕」という、キンモクセイとクコの実のデザートが
お供え物として広く知られています。


kinmookuseidesert



日本でも、この日は五節供の一つであり、行事がとりおこなわれていました。

特に江戸時代には盛んだったようです。
今回は、上田秋成「菊花の約」という名文を紹介します。

上田秋成の「雨月物語」は怪談であり、現在でいうとホラー小説にあたります。
その中の一編、「菊花の約」は男同士の友情を描いた感動的な作品です。


 播磨の丈部左門は、出雲の武士、赤穴宗右衛門の病を献身的に行い
 それが縁で二人は親しくなります。
 無事病気から快復した赤穴は出雲に戻らなくてはならなくなり
 二人は別れることになりました。

 そこでこの日に再会すると誓った日が重陽の日、9月9日だったのです。
 出雲に戻るやいなや、尼子により城に幽閉されてしまった赤穴は
 約束までに左門のところに行けないことを知ると、
 自ら命を絶って魂となり、約束の夜に左門の家を魂の姿で訪ねるのです。


今でこそ、この話が不気味で荒唐無稽にも感じますが
当時は儒教的思想が重んじられていました。

仁義が人の一生を左右することは珍しくはなかったのです。

秋成のこの話のように、重陽節には
穏やかでないどこか特殊な意味合いを感じます



さて重陽の節句は、旧暦の9月9日であり
今の暦にすると毎年日にちが変わってきます。

2014年は10月2日
2015年は10月21日
2016年は10月9日


となっています。

随分幅がありますが、今年は10月初めです。
中国や香港からの重陽のニュースが今年は身近に感じられそうですね!


「月花遊々(げつかゆうゆう­)つるぎの町の菊の節句」


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