持ち株会社の意味は?持ち株会社のメリットとデメリット
ニュースやCMなどでよく聞く、「○○ホールディングス」という言葉。
こちらは、「持ち株会社」を表した言葉です。
ここでは、持ち株会社とは何かを説明しつつ
持ち株会社のメリット、デメリットについてまとめていきます。
持ち株会社ってどんな会社のこと?
「持ち株会社」とは、ほかの株式会社を支配する目的でその会社の株式を保有する会社を指し
ホールディングカンパニーとも呼ばれています。
独占禁止法において定義されており
「子会社の株式の取得価額の合計額の
当該会社の総資産の額に対する割合が百分の五十を超える会社」
が持ち株会社に当たります。

持ち株会社には2つのパターンがあり
本業を行う一方でほかの会社を支配する「事業持ち株会社」と
ほかの会社の支配を本業とする「純粋持ち株会社」があります。

一般的には、「持ち株会社」と言ったときには後者を指すことが多いです。
また、「○○」と「△△」という株式会社を経営統合させる場合においては
「○○△△ホールディングス株式会社」という形式で名付けるケースが多いです。
しかし、この名称を使う義務はないので、注意が必要です。
持ち株会社の作り方と具体例
続いては、持ち株会社をつくる方法について、主なものを3つご紹介します。1つ目は、「抜殻方式」と呼ばれるもので、自ら行っている事業を子会社に移し
その会社自身は持ち株会社に移行する方式です。
株式会社フジテレビジョンやイオン株式会社などが採用しています。
2つ目は、「株式移転方式」です。
持ち株会社となる完全親会社を、株式移転によって新規に設立する方法です。
株式会社バンダイナムコホールディングスや株式会社テレビ東京ホールディングス
などが採用しています。
3つ目は、「株式交換方式」。
こちらは既存の会社を株式交換によって完全親会社に仕立て上げるもので
株式会社みずほフィナンシャルグループなどが主な例として挙げられます。
だいたいはこの3つの方式のどれかを採用していますが
これ以外の特殊なケースも少数ですが存在します。
持ち株会社のメリット・デメリットとは?
最後に、持ち株会社のメリットとデメリットについてご紹介します。メリットとしては、新規事業の立ち上げや他企業に対する買収がしやすく
税金を節約できるなどのメリットがあります。
また、傘下の各社への権限の委譲や、柔軟な人事制度の導入がしやすいことも利点です。
反対にデメリットとしては、子会社間の横のつながりができにくいことや
労働条件の交渉先が分かりにくいこと、株式の上場について制限があること
などが挙げられます。
非上場企業の子会社は証券取引所の内規により上場を認められていないため
資本市場から直接資金を調達することができないのです。
イオンと丸紅 スーパー3社統合を発表 2014年5月19日の動画です。
統合にあたっては、来年の3月までにイオンが株式の過半数を持つ形で
丸紅と共同で新会社を設立し、その傘下の持ち株会社に
食品スーパー3社を置くとのことです。