NISA メリットは?デメリットは?少額投資非課税制度
2014年1月に制度が開始されたNISAですが
その利用者数は思ったより伸びていないのが現状です。
投資のハードルを低くし、より多くの人々に
投資を経験してもらうための制度であるはずですが
なぜ伸びないのでしょうか。
NISAのメリットとデメリットを調べました。
nisaのメリット 非課税
NISAのメリットは売却の利益や配当金が非課税になることです。メリットはこれにつきますので、利用の際は
これを最大限活かすような資金運用を考えていきます。
例えば、売却益の面からは今後株価が上昇しそうなものに投資
配当金の面からは、利回りの高い銘柄やREITに投資する、というものです。
また、株価がかなり低い(二けた)の銘柄や割安株などを買って
今後の10倍以上の上昇を待つという方法もあります。
つまり、NISAのメリットを活かすのであれば
高い利益が得られる商品を買うということになります。

NISAのデメリット1 売却損は切り捨て
NISAは売却益、配当金、分配金や非課税となる反面売却損は切り捨てとなります。
さらに、NISA口座の売却損と、その他の口座での売却益や配当金とを
相殺することが出来ません。
株式は通常損益通算と言って、売買の利益と損益を通算したうえで
税金を納めます。
NISA口座で購入した株ではそれが出来ないので
損が出た場合切り捨てられてしまうのです。
株を買ったら、必ずもうかるとは限らない
株を購入するときには、大抵将来の上昇を見込んで買うものです。しかし現実には、さまざまな要因で見込み違いが発生し
思いのほか下落することもままあります。
このとき、そのまま保有していて上昇すればいいのですが
塩漬け株となることもあるため、損切りをしてあらたな株を買うなり
なんらかの手段を選ぶことになります。
この見込み違いを避けるためには
よほど精巧な分析をしないといけないのでしょうが
いくら分析しても、思わぬ状況は生まれるものです。
それを経験している投資家たちは、NISAのデメリットや使いにくさを
この「売却損の相殺ができない」という点で強調しています。

NISAのデメリット2 売却しても非課税枠は復活しない
NISA口座に預けた100万円分の株式を年内に売却しても非課税枠は復活しません。1回限りです。
個人投資家の中には、「トレンド売買」と言って
簡単に言うと、短期や中期での売買をして利益を得る方法
をとるやり方をしている人も多いのです。
売却のチャンスが年に一回しかないのでは
これまでの投資方法を見直さなくてはなりません。
これならNISA口座でなくてもよいと思う投資家もいるようです。
どんな運用方法がNISAにはいいのだろうか
短期、中期の株式運用がしづらいとなるとNISA口座のメリットを最大活かす方法はどんな運用でしょう。
■・売却益、配当金が非課税 ■・一度売却するとその分の非課税枠は消滅 ■・売却損は切り捨て |
だということがわかります。
長期保有の具体的な運用
つまり、いちかばちかともいえるハイリターンの運用ではなく変動が少なく、安定したリターンが出来る金融商品を
上限の5年間投資するというやり方が一番無難です。
これは「投資信託」が最適と言えるでしょう。
投資信託とは、運用の専門家がお金を複数の株式や債券に
分散して投資を行う商品ですね。
価格の変動のタイミングを分散しているので
安定した運用が期待できる反面
専門家に任せるための手数料が必要になります。
また投資信託商品の一つ一つの仕組みも複雑です。
一方で、投資信託は金額単位で投資ができ(株式運用は株単位)
100万円の枠を使い切りやすい特徴があります。
各金融機関がこぞって多くの投資信託の商品を打ち出しているのは
このためです。
NISAが導入され、その欠陥が指摘されたことで、政府は2015年以降の
制度内容変更の検討をすすめています。
これをチェックしながら、メリットデメリットを理解し
非課税優遇制度を活用したいものですね。