桜の名所 東京「上野恩賜公園」 うえの桜まつり
上野恩賜公園は広大な敷地内に博物館や動物園などの文化施設があります。
また、四季折々の植物が来場者を楽しませていて、中でも寛永寺の天海僧正が植えたとされる桜を目当てに、花見シーズンには多くの客が足を運んでいます。
ここでは、上野公園で春に行われる『うえの桜まつり』の概要と、上野の桜を守るために活動している団体についてご紹介していきたいと思います。
江戸時代から続く、東京の桜の名所
『上野恩賜公園(うえのおんしこうえん)』は東京都台東区にある公園で、『上野公園』や『上野の森』とも呼ばれます。総面積は約53万㎡の広大な公園であり、東京都建設局が管轄しています。公園内には博物館や動物園などの多くの文化施設が存在します。近世から桜の名所として有名であり、寛永寺が創建された後、桜が好きな天海僧正が吉野山から移植させたとされています。
そして、『日本さくら名所100選』にも選定されていて、桜のシーズンになるとのべ200万人近い花見客が押し寄せ、東京における一大花見スポットとなっています。
それでは、上野公園や公園内の桜について、基本情報をまとめていきたいと思います。
【上野公園】
・入場
料金は無料で、休みはありません。入園時間も自由ですが、23時から翌5時までは立ち入り禁止となっています。
・アクセス
JR・上野駅から徒歩2分
京成線・京成上野駅から徒歩3分
東京メトロ線・上野駅から徒歩5分
車で行く場合は首都高速上野出入り口から都道452号経由で約2km
・駐車場
普通車の場合:100台収容でき1時間まで400円、以後30分ごとに200円
バス:12台収容でき1時間までは1000円、以後30分ごとに500円
【桜】
・例年の見ごろ
3月下旬から4月上旬です。
・本数
上野動物園内の桜を含め、約1000本です。
・種類
ソメイヨシノやヤマザクラ、カンヒザクラなどが主に植えられています。
毎年、桜のシーズンには『うえの桜まつり』が開催
上野公園では毎年、3月下旬から4月上旬にかけて『うえの桜まつり』が開催されます。2014年のスケジュールや内容はまだ決まっていませんので、2013年に行われたイベントについてまとめたいと思います。2013年は3月23日から4月7日にかけて『第64回うえの桜まつり』が催されました。主催者は上野観光連盟であり、東部公園緑地事務所と台東区が公園しています。

・ボンボリ約1000個点灯
夜桜の雰囲気を盛り上げると共に、防犯の意味も兼ねて行われました。点灯時間は午後5時30分から8時でした。
・上野公園桜マップ
上野公園の桜について詳細を記載したマップを、10万部配布しました。
・祭囃子と寿獅子
上野はやし保存会による、江戸情緒豊かな祭囃子と寿獅子を実施しました。
・草花市
『緑をふやそう』のキャンペーンの下、草花市を実施しました。
・青空骨董市
まつりの期間中、屋外で骨董品の展示・販売が行われました。
・チャリティイベント
期間中の土日に、似顔絵会やチャリティ屋台BARなどが催されました。
・台東区姉妹・友好都市うまいもん市
姉妹都市や友好都市に関連するグルメを集めました。
このように、2013年のまつりではたくさんのイベントが企画されました。2014年の情報もそろそろ出てくると思いますので、もう少ししたらHPなどでチェックしてみてくださいね。

次の世代に美しい桜を残すため、多くの人が活動
さて、古くから桜の名所として親しまれてきた上野公園ですが、この桜を次世代に繋げるため活動をしている団体があります。『上野桜守の会』は地元が中心となり、桜を愛する多くの人が活動を行っています。主な活動としては、以下の4つがあります。
・上野の桜を守ろう!!(保全活動)
手入れや巡回・観察パトロールや桜のカルテ作りなどを行います。
・上野の桜を学ぼう!!(普及啓発活動)
勉強会や観察会、ガイドブックの作成などを行っています。
・上野の桜を育てよう!!(更新活動)
特色ある桜の後継樹を育成したり、植栽したりします。
・上野の桜を応援しよう!!(募金活動)
都立公園サポーター基金(上野さくら基金)の募集を行っています。
中でも、花見客にとってうれしいのが日々の観察に基づく『開花情報』をHPで公表しているということです。2014年2月15日には、大雪による枝のダメージと、見ごろを迎えた寒桜についての記載がありました。
上野公園で花見をする計画がある方は、こういったものも参考にしつつ、日程を決めてみてください。家族や仲の良い友人たちと一緒に花見をするのは、この上ない楽しみだと思います。
マナーをしっかり守りつつ、花見を目いっぱい楽しみましょう!